第1回 Alteryx User Group in 東京を開催しました #alteryx_ug #alteryx

第1回 Alteryx User Group in 東京を開催しました #alteryx_ug #alteryx

Clock Icon2017.05.19

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先日公開した以前のお知らせで告知していた『Alteryx』の日本国内における初の『ユーザー会』をこの日(2017/05/17)に弊社岩本町オフィスで開催致しました。Alteryxとは業務ユーザーに取って使いやすい、データプレパレーション、ブレンディング、分析ツールとして最近より注目を集めているセルフサービス型のBIツールです。

Alteryxの基本的な部分についての解説は以下をご参照ください。

また、今回開催したイベントの募集ページは以下となります。

当日のつぶやきまとめはこちら。

募集していた30人の定員枠に対して満員御礼、定員を若干名超えた形で参加者の皆様に御来場頂き、非常に盛り上がった会となりました。当エントリはその記念すべき『第1回』のレポートとなります。

alteryx_sticker_01 alteryx_sticker_02 (※今回用に新たに発注・調達した『Alteryxステッカー』。横幅約8cm、高さ約2cmと 程良いサイズ感となっております。今回御来場頂いた参加者の皆様に配布致しました)

alteryx_ug_1st_19 (※セッション発表の雰囲気。ご覧の様に満席状態でした)

目次

イベントレポート

はじめに

Alteryxユーザー会運営メンバーの一人である大場からアジェンダを簡単に説明した後、早速の『乾杯!』。場が和んだところで、今回新たに発足した『Alteryxユーザー会』の経緯について説明がありました。近年セルフサービス型のBIがデータ分析の現場にも浸透していくなかで、弊社としてはAlteryxに早期に着目、Alteryxに関する注目が高まって来た中で様々なお客様から『ユーザー会を是非やって欲しい』というリクエストを頂き、今回の発足に至る形となりました。

ユーザーグループの運営メンバーとしてはこの日発表頂いたtruestar藤様、及び弊社クラスメソッドのメンバー数名という形でまずはスタート。ユーザーグループはFacebookにて『非公開グループ』という形で、参加申請を頂き運営メンバーによる承認を経てグループに参加頂く形を取ることに致しました。

グループは以下となります。Alteryxに関する各種お知らせや(弊社の場合ですと)関連ブログエントリの投稿お知らせ等を適宜発信して参りますので、ご興味のある方は是非ご参加頂けますと幸いです。

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ユーザーグループで何をやるかについては、今のところ以下のような内容を考えています。この他にもリクエストがあれば取り入れて行きたいと思いますので、何かありましたらリクエスト頂けますと幸いです。

  • ユーザー事例紹介
  • Alteryxワークフロー自慢(こんな事やってますよ、的な)
  • イベントお知らせや報告など
  • Alteryx新機能の紹介
  • ワークショップ
    • Tableau連携
    • データプレパレーション(準備)
    • 地図連携
    • Predicviveツール(R連携)
    • レポート作成
    • インタフェース系

開催頻度は2ヶ月に1回を目処に検討しており、次回は7月辺りを予定しています。また、次回第2回以降の開催会場についても今後の参加人数増を見越した形でより良い場所での開催も検討しておりますので、今回参加頂いた皆様及び参加を検討されている方で場所をご提供頂ける方がいらっしゃいましたら是非ともご相談させてください。

Alteryxは前述したとおり、セルフサービスデータアナリティクスツールとして最近国内でも非常に注目を浴びているものであり、現場主導でデータを活用する場で採用される事が非常に多くなっています。顧客数も2000を超え、ご購入頂いたライセンスの更新率も93%と非常に満足度の高い数字となっています。

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Alteryxをご利用頂いているお客様は海外では非常に多くの企業が並ぶ形となっており、国内においてもその数を増やしています。

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昨今、データ分析や各種レポート出力において、様々な箇所にある色々なデータを集約して処理し、可視化してその内容を見て行く必要性が生じています。それらの成果物を利用するのはIT部門だけにとどまらず、部門を跨ぐという事も多いことでしょう。Alteryxは様々なデータソースに対応しており、データブレンディングや分析、共有を経てデータソース同様、多種多様な出力形式でアウトプットを作成する事が可能です。

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Alteryxはデータの活用で必要とされる各種処理を満遍無く行えるだけで無く、レポート出力や地理分析などの専門的な分析も行う事が可能です。データ連携についても様々な形で実現が可能です。

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活用頂いている企業が多い一方で、Alteryxのパートナー企業も非常に多岐に渡っています。

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Alteryxでは毎年カンファレンスイベントを催しておりますが、今年2017年はクラスメソッドとしてもこのイベントに参加します!詳しい内容については以下関連エントリブログをご参照ください。来月6月上旬に3名が現地ラスベガスに赴き、レポートしてくる予定です。

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導入から2年半。Alteryxで何が変わったか。

  • 発表者:藤 俊久仁氏(株式会社truestar)

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Alteryxユーザー会の運営メンバーでもあるtruestar藤さんは、日本国内で最も早くAlteryxを導入されたユーザーでもあります。当セッションではAlteryx経験歴が国内でも最も長いであろう藤さんに、その導入から2年半経って何が変わったのか?についてお話頂きました。

藤さんのAlteryxとの出会いは『飲み会』。とあるTableauユーザーとの飲み会にて、Tableau Japan社の並木氏から『TableauとAlteryxの組み合わせがCoolです!』という情報を聞いたのが切っ掛けで導入へと至りました。

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藤さんが導入当初(2014年08月〜10月)にAlteryxに対して抱いていた期待は以下の3つ。これら3点について、実際に導入した際の感触はどうだったかについて、掘り下げて解説をする流れに。

  • 1.Tableauでの商圏分析に使えそう
  • 2.Tableauに予測値を取り込めそう
  • 3.エンジニア依存から脱却できそう

『1.Tableauでの商圏分析に使えそう』については、"かなり使える"との評価。空間情報(Spatial)の処理についてツールが充実しており、しかも使いやすいとの事でした。一方で地図データやセンサス(国勢調査)系のデータが揃えづらいとか、Tableauでの地図レイヤーが複数持てない等の周辺事象に関する課題に悩まされる部分もまだあるようです。

『2.Tableauに予測値を取り込めそう』については、"現状使いづらい"との評価。オリジナルのRスクリプトを組み込む事は出来ますが、デフォルト分析ツールでは日本語を扱えない等の課題があるようです。(※ちなみに現在改善リクエストを出しており、ベータ版で対応しているとの事)

『3.エンジニア依存から脱却できそう』については、"概ね実現"出来ている状況との事。プログラミング経験なしでもAlteryxを使うことでワークフローを構築する事ができ、処理フローもGUIでわかりやすく更新や修正が出来るところが高評価だったようです。

藤さんの最近のAlteryx活用状況としては、ETL処理の8割はAlteryxを使っており、定期レポート更新等で重宝している模様。その他では空間情報処理でAPIを用いたジオコーディングや統計分析ツールのデータ前処理にも用いているそうです。デモを交えた事例紹介では、社内システムのデータの閲覧や可視化にAlteryxを用い、手間の掛かっていた作業を効率化する事に成功した内容等を解説。ちなみに藤さんはAlteryxでワークフローを作成する際、後で見た人が(本人も含め)処理を理解しやすくするためにコメントを多めに付与しておくそうです。

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また、藤さんも弊社メンバー3名同様、『Inspire 2017』に参戦されるそうです。藤さんの新たな情報収集及び『お土産話』に期待したいところですね。:-)

Alteryx垂直導入。Alteryxによる効率化と空間情報との融合

  • 発表者:三國 寿文氏(ソフトバンク株式会社)

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ソフトバンク三國さんからは社内への導入に際してどのような展開を行ったか、また展開を行っていくにあたって感じたAlteryxのメリット等についてお話頂きました。

導入に当たってのアピールポイント、強みとなった部分は『手動オペレーションを自動化出来る』というところ。他にも多機能である、簡単にツールが扱える、処理速度が早い等も挙がっていたそうです。ソフトバンク社ではトライアル期間を経て本運用前から全国11拠点にAlteryx用の専用PCを設置し、共通のワークフロー利用をルールとする基盤を固めた上で1ヶ月間で大規模なユーザー垂直展開を行いました。

ちなみにこの時に三國さんが体験したこぼれ話的『あるある』が"Alteryxの発音がちゃんと言えてない"というもの。英語を平易にカタカナ読みすると"アルタリクス"となりますが『アスタリスク?リクス?えーと...最後はxなんだけどなぁ』的なやり取りを多く耳にしたそうです。...分かりますw

Alteryx導入の目的は現状、今ある業務を『全て』システム化するというもの。システム化する事により業務を見える化して完全把握し、不要な業務は廃止していく、という狙いがあります。色々なデータソースを整理していく方向で進める為にAlteryxを活用してみよう、となった訳です。

上記で幾つか挙がった『Alteryx導入に際しての強み』についての深掘り解説内容は以下の通り。

  • かんたん(Easy):自動化に至るまでの作業が簡単。アイコンをドラッグアンドドロップで繋ぐだけで処理(ワークフロー)が構成出来る。難しいSQL文を書くこと無く処理を作成出来るし、またEXCELでのピボット集計の様な処理もAlteryxでは簡単に実現出来る。
  • はやい:全ての処理が、どの既存ソフトウェアよりも高速だった。
  • 多機能:今まで複雑だったソフトウェアの組み合わせを、Alteryxでシンプルに自動化出来るようになった。

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更に三國さんは以下2つのポイントを挙げ、Alteryxの良さについて解説を加えます。

(1).今までネックであったGIS処理が既存ツールに比べて圧倒的に高速

ソフトバンクでは地図を用いた分析を行う際に、意図したデータを作成する為に空間情報の加工を行っています。所謂GIS(Geographic Information System)データと呼ばれるものの加工処理です。時間が掛かっていたこれまでのGIS処理をAlteryxに実行させてみたところ『ひょっとして壊れてるんじゃないか?』と驚く程の時間で処理を終える事が確認出来たそうです。

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(2).Alteryx Serverによる『Gallery』機能の敷居の低さ

もう一つのポイントがこちら。Alteryxでは必要なタスクをServer環境で実行する事が出来るのですが、その際の手順の明快さ・シンプルさを評価。必要最低限の解説でその処理が何を行えるものなのかが分かり、実行もボタンを押すだけで終わります。

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これらの状況を踏まえて課題のあった現場に対してAlteryx導入を進めたところ、いち例として1ヶ月という非常に短い時間で改善を行うことに成功しメンテナンスの困難な既存ツールを刷新し、処理の高速化、品質改善も大幅に向上。各種レポートの自動化も実現しました。試算したところ導入トライアル期間の3ヶ月で驚異的な効率化が出来た形となりました。利用ユーザー・利用ケースが増えるほど、効率化も促進出来るのでは無いか、そのために今後もAlteryxを使って改善活動を続けていきたい、とまとめました。

LT

LTは都合3本実施。

1本目は本田技研工業株式会社 栗原 匡氏より、現在取り組んでいるプロジェクトにAlteryxを導入した経緯や背景についてお話頂きました。Alteryxを導入した理由は大きく3つあり、『業務効率化』『データの精度向上』『プログラミングやSQLの初心者でも扱える』というのが非常に大きかったそうです。"Alteryxは位置情報に強い"という強みを活かし、より大量のデータを使った処理や航空写真等を組み合わせた活用、また他企業や各自治体とも連携して『車を使った豊かな生活』に貢献していく事が出来れば、という内容でした。

2本目は株式会社NTTデータ 黒木 賢一氏より、先に開催されたTableau Conference Tokyo 2017のセッション発表内容(NTT データ: IT 部門主導の Tableau 導入・普及展開における 5 つのキーポイント)のダイジェスト、Alteryxに関連する部分の抽出版と言った趣きでお話頂きました。(当日利用したTableau Conference Tokyoの講演資料はTableau社経由で連絡頂ければ提供可能とのことです。)また関連する情報として下記Tableau公式ページに黒木氏のインタビュー記事が掲載されていますので展開します。

Alteryx導入前は利用組織毎に分かれたTableauワークブックのデータ更新運用で課題を抱えていたそうですが、Alteryxを使うことでデータの変換や組織毎にデータを絞込みりこんでtdeファイル出力する箇所を自動化でき大幅な効率化を実現できたそうです。Alteryxはまだまだ使いきれていない機能も多いので今後も利用していきたい、とのことでした。

そしてLT最後の3本目は弊社じょんすみすより『Alteryxでkaggleに挑戦する』。発表スライド資料を含めた本人によるブログエントリは既にこちらに上がっておりますのでご参照ください。

懇親会&情報交換会

LT終了後は懇親会&情報交換会へ。1時間程の短い時間ではありましたが、非常に活発な議論ややり取りが行われていたように思います。

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まとめ

以上、Alteryxユーザー会第1回目の開催報告でした。

第1回目という事もありスタッフ側に幾つか至らないところもあったかたと思いますが、この辺りは次回以降開催の改善材料として活かして行きたいと思いますので何卒宜しくお願い致します!ユーザーグループに関する情報も適宜以下のFacebookグループやイベントページにて告知・展開していく予定ですのでウォッチして頂けますと幸いです。

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